春にはまだ早い

 

 春にはまだ早い。しかし暖かい日が2日ほど続いている。新年が明けてからの抱負、頑張りたいことなど昨年からあれこれ考えていたものの、その勢いとは裏腹に穏やかに一年ははじまった。車の洗車をして、散歩をして、次の日にはモーニングのバタートーストを頬張る。一年をおだやかにすごしたい。こんなにも日差しの眩しい日々ばかりが続いてゆけばいいと思った。

 

 思えば昨年の今頃は鬱の闇の中にいたものだから、比べるその対象に驚いているのかもしれない。もし去年の自分がこの日記を見ていたら、どうか安心してほしい。あたたかいひとや環境に囲まれている。春にはまだ早いけど、外に出ても寒くない日がきっとくる。

 

 しかし一人で生きていくにはまだあまりにも未熟だ。そう思う。ひとに寄りかかってはふらふらとなんとか日々をこなしている。まだ1人でどうやって生きていったらいいのか何もイメージできてはいない。自分ひとりで生きていけるようにと、個人事業主としてやっていく、そのために資格を取得することなど去年は空想していたが、それにしばられなくともいいのかもしれないと考える。ホッファーやブコウスキーのように、日々色んな職で食い繋ぎながら、やりたいことだってできるのだ。読書は自分にとってここではないどこかへ連れていってくれる存在でもあり、地に足つけろと諭してくれる存在でもある。

 

 どこまで歩いても歩き疲れない。そんな一年にしたい。